情報通信によるモニタリング計測(1)

損傷の著しい構造物に対しては、安全性の確保のため、構造物の異常の有無を常時監視しておく必要があります。モニタリング計測は、計測センサーを設置し、定期的なデータを収集を行うことで、構造物の状況を監視しようというものです。また、近年インターネット網の普及により遠隔計測および制御が可能となり、リアルタイムにWEBでモニタリング状況が確認できます。
RC床版のたわみ、ひびわれ開度のモニタリング
対象となる橋梁は、床版下側鉄筋の著しい腐食、断面欠損や、かぶりコンクリートの広範囲のはく落が認められるようになり、輪荷重による押抜きせん断による床版の抜け落ちが懸念されていました。そこで、床版たわみ、ひびわれ開度のモニタリング計測を実施し、車両走行に対する安全性の監視を行っています。
モニタリング計測では、ウェブサイト上で計測データの確認を行うとともに、異常な床版たわみが発生した場合は、警報が通信(メールにて通信)されるシステムになっています。計測は1時間に1回の頻度で実施し、更新されます。
 計測では、下図に示しますように活荷重によるたわみ応答を連続的に計測し、1時間の間の最大値と最小値を読み取り、変位振幅をモニタリングしています。このことより、計測値は活荷重たわみに加えて1時間分の温度変動を含む値を示しています。

床版たわみおよびひびわれ開度測定


モニタリング計測例