補修・補強工法の提案

橋梁を維持していくためには、損傷要因や将来疲労損傷が発生する可能性などを正しく判定し、補修・補強する必要があります。当社では現地測定結果に基づいて最適な補修・補強工法を提案します。
【 アーチ橋改善工事 】
当該アーチ橋は床版ならびに垂直材、縦梁などの主構造部材に重大な損傷の発生がみられ、使用上危険であると判断されました。現地において応力ならびに振動測定を実施したところ、当該橋梁の損傷原因は繰り返し荷重のみならず、当該橋梁の持つ特殊な振動特性も一因であることが判明しました。このため、抜本的な対策としては単に補強するだけではなく、振動問題も考慮して検討する必要がありました。当該橋梁では、繰り返し荷重による疲労照査や振動問題のシミュレーション結果をもとに、構造系を2ヒンジアーチ橋から2ヒンジスパンドレルブレースドアーチ橋に、またRC床版は鋼床版に変更しました。その後、大きな損傷の発生はなく、現在に至っています。

補強工事前

補強工事後
【 疲労亀裂に対する補強工法の提案 】
高度経済成長期に架設された多くの鋼製橋梁において、主桁と分配横桁や対傾構の取合部に、積年の交通荷重の繰返しに起因する疲労亀裂(下図)が報告されています。リベット結合されている主桁-対傾構の取合部に発生している疲労亀裂に対し、リベット構造を変更することなく補強できる工法を提案するとともに、その補強効果を実橋での動的載荷試験によって確認しました。

 補強案Cにより、補強前において疲労寿命25年以下の部位でも、10倍以上の延命化が期待できることが分かりました。


発生亀裂