補強効果の確認試験

構造物に補強や補修を行った場合、その改善効果を評価しておくことは、その後の維持管理や将来の適切な工法選択のためには欠かすことができません。当社では、ひずみや変位をはじめ振動加速度や振動速度などを正確に測定し、補修・補強工事の評価を行います。
【 I桁の箱桁化による補強効果確認 】
既設プレートガーダー橋において、B活荷重に対応して剛性を向上させるために、既設I桁を利用し箱桁化する工事が実施されました。補強効果確認試験は、総重量を調整した試験載荷車両を使用した載荷試験と、一般走行車両による24時間頻度測定を工事前後に行われました。この測定結果に基づいて、箱桁化に伴う荷重分担効果、主桁の曲げ剛性の向上効果および上部構造のねじれ剛性の向上効果などを評価しました。

測定状況

主桁断面図

効果確認調査結果
【 縦桁の主桁化、桁連結による補強効果確認 】
交通荷重の大型化対応の補強策として、補強縦桁の主桁化および3径間連続切断合成桁の連結化が実施されました。連結化に当たっては、下り線では鋼板連結工法を採用し、上り線ではRC巻き立て連結工法が採用されました。補強効果確認試験は、縦桁の主桁化および主桁連結工法による補強効果を確認することを目的として載荷試験を実施し、解析結果との比較を行いました。
主桁化および桁連結後の主桁のたわみ量は、補強前(現況)の約1/3~1/2程度となり、桁補強工事に伴う剛性の向上が明確に現れています。また、主桁支間中央断面における上下フランジの応力は、縦桁(増桁)の主桁化後で大きく低減し、支承取替え後で若干増加するものの、主桁切断部の連結化後において補強前(現況)の約70%程度となりました。また、縦桁(増桁)においては桁の増設による主桁化が実施され、既設上フランジから増設下フランジまでほぼ直線的な応力勾配を示しており、主桁化に伴う既設部と増設部の一体化も応力伝達の傾向から確認できました。

解析モデル