レーザー散乱光粗さ計(TAPS Tester)

 金属溶射の防食性の向上には付着強度が大きく影響するため、素地調整が重要となり、一定の表面粗さを確保する必要があります。
 そこで、弊社では、金属溶射におけるブラスト処理後の鋼材面の表面粗さと除錆度を容易に評価できる機器(TAPS Tester)を開発しました。

狭隘で薄暗い現場環境に対応

測定した除錆度の評価結果は、手元のコントローラーのLEDランプ(赤、青)で表示します。

広範囲を短時間で測定可能

TAPS Testerは、1/15秒間隔で表面粗さを測定し除錆度を評価するため、連続測定が可能となります。

コバ面にも対応

測定範囲の狭いコバ面でも、アタッチメントを交換することで容易に測定することができます。

システム原理


 レーザー光のコヒーレント(波長、位相がそろっていて明確に干渉する)な光を物体(鋼材)表面に照射すると、表面のランダムな凹凸により、ランダムな干渉縞が発生する。これをスペックルパターンと呼び、表面凹凸の情報を含んでいます。
 本機はレーザー光を非計測粗面に照射し、計測面の凹凸により発生した干渉縞から粗面の評価を行なっています。

除錆度の判定


 対象鋼材面の除錆度は、LEDの色によって判定します。LED表示は、基準となる粗さ指標から目安とした除錆度を表示します。
 なお、粗さ評価の判定値は計測器の個体差による影響があるため参考値です。
判定表Sa2Sa2.5Sa3

測定結果


 本機では、測定結果(CSVファイル、JPEGファイル)をUSBメモリへ保存します。
 CSVファイルには、計測距離と粗さ指標が1/15秒ごとに記録されます。JPEGファイルには、計測を行った軌跡が粗さ指標ごとに色分けされて保存されます(Sa2以下:赤 Sa2~2・1/2:黄 Sa3以上:青)。
 1操作ごとにファイルを保存することにより、測定結果の再現性と電子データ化を可能にしました。
本機器はNEXCO西日本、(株)富士技建とともに共同開発しました。